Vol.2 Hiromiさん in New York
新シリーズ Cohana and Ninigi
ハンドメイドに恋して、ハンドメイドと生きてる! そんな「人」を特集するシリーズです。ハンドメイドでにぎやかに実り豊かに活躍されている「人」を中心に、Cohanaとのご縁を交えて、さまざまな視点でハンドメイドの世界を紹介していきます。
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Cohana and Ninigi Vol.2 Hiromi Glover さん in New York アメリカ在住23年のプロのニッターHiromiさん ミシガンで3年学生時代を過ごした後、ニューヨークに移って20年。現在は、アメリカ/ニューヨークで多彩な色とデザインで魅力的なニットを発信し、アメリカニット業界で輝き続ける Purl Soho さんのサンプルメーカーコーディネーター兼デザイナーとして活躍されています。 |
前編、後編の2回に分けてのお届けです。前編に引き続き、ニューヨーク在住のHiromiさんのハンドメイド、ニットにフォーカスを当ててお話をお聞きしました。
ニットに関して日本との違いがあれば教えてください
英語の編み物パターンは文章が主流です。場合によっては糸をどの方向に渡して左右どちらの針を動かすかなどが文章で詳しく書かれていたり。なので、文章の説明通りに編んでいけば出来上がるのですが、図がほとんどないので、途中これで合っているのか不安になることもあります。(そうならないようなパターンを書くのが私の仕事なのですが!)
パターンを書くときは編みながら
糸や編み針がどのような位置にあるかも写真に撮っておく
一方、日本のパターンは文章が少なく図が主流なので、文章パターンに慣れてしまうと、図だけを頼りに編むのが難しく感じます。でも、やっぱり日本の編み物本には素敵なものが多いので1年に何点かは日本の編み図で編むことを心がけて勉強するようにしています。パターンもこちらではダウンロード形式が多いので、日本の美しい編み物本を買うのは日本に一時帰国した際の楽しみの一つです。
創作活動のインスピレーションについて教えてください
ニットのデザインに関わるようになって、編み物以外の工芸品やアート作品から編み物に取り入れることができないか意識するようになりました。柄や色使いが目を引く布や素敵な編み方のかごなどからインスピレーションを得ます。
ナンタケット島のバスケット美術館にて
去年の夏、旅行で訪れたポルトガルではアズレージョというタイルに心打たれました。アズレージョの幾何学的な模様を編み物で表現できそう!とタイル写真集も買ってきました。
リスボンの国立アズレージョ美術館にて
こういった新しく触れたり、目にしたものがインスピレーションとなることもありますし、自分の中にふと降りてきたイメージや大切な思い出から、紡ぎだして、形にしてデザインが出来上がることもあります。このSunburst Potholderは祖母とのハンドメイドの思い出から生まれました。
Sunburst Potholder © Purl Soho
ハンドメイド好きな祖母との思い出から生まれたデザイン
やっぱり一番は自宅ですが、夏は近所の公園のベンチに座って編んだり、仕事関係でないものをゆっくり編むときはカフェで編むのも好きです。
夏にはセントラルパークで
先にも述べましたが、試作などに追われている時は移動中の地下鉄の中でよく編んでいます。あっという間に目的地に着きますし、移動中にスワッチが1枚編めると時間をうまく使えたという満足感があります。
アトリエをちらっと拝見させてください
ニット愛がぎゅっと詰まったステキな空間ですね!自然光がたっぷり入る大きな窓で、映画に出てくるニューヨークのお部屋みたい!素敵なアトリエを拝見させていただき、ありがとうございました。
Cohanaとの出会いについて教えてください
Instagramでフォローしている海外のニッターさんが Cohana の 関の豆ばさみ を使っていらっしゃって、どこのものだろうと気になって調べたら日本のものと知って「やっぱり」と思ったのを覚えています。
Cohanaとの出会いの瞬間に抱いた確信!!嬉しいかぎりです! Hiromiさん、ニットやニューヨークのお話し、ぜひまたお聞かせください。ご協力ありがとうございました。
Hiromiさん おきにいりCohana
豆ばさみ!毛糸を切る時にザクリと小気味よい音がしてキレイに切れ、こんなに小さいのにクオリティの高さに感動します。そしてもちろん持ち運びにも便利です!