Cohanaにまつわるストーリー「とんぼ玉の待針」
Cohana立ち上げ第一弾の企画商品
日本の伝統的なガラス工芸のとんぼ玉を閃きに
ちょっとうっとりとみつめてしまうような
スペシャルな待針を目指しました
とんぼ玉
色ガラスで細かく柄が入った小さなガラス玉が「とんぼの複眼」に似ていることから「とんぼ玉」と呼ばれるようになったと言われています。
同じような形と見た目でも機械で生産されたものは「とんぼ玉」とは呼べません。ひとつひとつ手作業で作られていること、それがとんぼ玉の条件です。
製作 喜南鈴硝子(きなりがらす)さん
喜南鈴硝子さんは大阪で創業し店舗を運営。より良いガラスを追求するため兵庫県丹波篠山市に構えた工房ではオリジナルの工芸用ガラスの製造・研究を行っています。
Cohanaの待針のトップにとんぼ玉のアイデアを相談したとき、直径5㎜のガラス玉にとんぼ玉の製法そのままで、細かな模様を付けることは、技術的に難しいであろうというご意見をいただきました。
「ミルフィオリ」というガラスパーツを用いることでアイデアの実現が、可能になるかもしれませんというご提案をいただき「とんぼ玉の待針」の企画が前に進みました。
ミルフィオリ
ミルフィオリはイタリア語で「千の花」という意味で、花の模様が入ったガラスの棒です。金太郎飴と同じような製法で、色のガラスを組み合わせデザインし、それを過熱して引き伸ばし直径3~8㎜の細いガラスの棒にしたものです。
このミルフィオリを用いることで小さな待針のトップのガラス球に細かな模様を表現することが可能になりました。
喜南鈴硝子の職人さんがとんぼ玉の製法技術を活用し、自社製のミルフィオリを使い広島産の針にバーナーでひとつひとつ丁寧に手作業で溶接し製作しています。
3㎝の針に直径約5ミリのガラスを溶着し花を表現するバーナーワークは、やけどをしないギリギリの距離での細かい作業で集中力を要します。
ガラスを溶かしすぎるとミルフィオリの模様がにじんでしまいます。ミルフィオリの良さを損なうことなく、待針のトップとして最大限活かせるように、デザインの出方とガラス球の形に十分に配慮して仕上げられます。
製作は細かい作業でとにかく大変ですが、作ることが大好きな職人さんがお客様の手に渡った時を想像して、ひとつひとつ楽しみながら作っているとおっしゃってくださいました。
3タイプの待針トップ
Cohanaのとんぼ玉の待針はお花を表現した3タイプのトップの待針が入っています。同じように見えますが、実はそれぞれ製造方法が全然違います!
①花束タイプ
無地のガラスパーツを溶かし、その上に薄く切った花柄のミルフィオリをいくつかのせて、ひとつのガラス玉にまとめています。
②ストライプタイプ
ストライプのミルフィオリを使用し花を表現しています。
③花一輪タイプ
花柄のミルフィオリを2個で、針をはさむようにして溶かしてひとつのガラス玉にまとめています。
お花が咲いている様子を表現したパッケージデザインも好評です。
手芸好きの方へのちょっとしたプレゼントにも最適です。