くちなしいろ 支子色

夏のはじめに甘く上品な香を放つ白い花の支子は、秋から冬のはじめにかけて、黄赤色の小さな実をつけます。この実が、繊維を黄色に染める染料として古くから使用されてきました。

『古今和歌集』などでその色の名が詠まれていたり、『源氏物語』『狭衣物語』などの王朝文学にも支子色が登場します。平安時代の律令をまとめた法典『延喜式(えんぎしき)』にも記述があり、平安時代の貴族の間で欠かす事の出来なかった色のひとつであったことがうかがえます。

支子の花には「とても幸せです」や「喜びを運ぶ」など、幸せにまつわる花言葉があります。


 

「2024年 敬老の日ギフトセット」のテーマカラーとして採用されました 

幅広い層のお客様に親しんでいただける日本の伝統色、紫苑色(しおんいろ)と 支子色(くちなしいろ)をテーマカラーとして選び、ギフトセットをご用意しました。どちらも平安貴族に愛好された日本の伝統色です。